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蛇遣いの女

  • 執筆者の写真: 俊哉 小針
    俊哉 小針
  • 8月12日
  • 読了時間: 2分

最近暑過ぎてジョギングをサボっていましたが、今日は少し涼しかったので久しぶりに走ってきました。


そこで僕は出会ったのです。蛇遣いの女に。



いつも通り、近くの公園でジョギングをしていると、50代くらいの女性に声をかけられました。


「すみません。」


僕は足を止め、「どうしましたか。」と問いました。


すると、女は


「そこに蛇がいます。」


と、地面に指を差しています。


その先には60cmくらいの蛇が、何となくご機嫌な感じで這っていました。


「あ、ほんとですね。」


と、言うと女は


「怖いですよね。ごめんなさいね、呼び止めちゃって。」


と、少しきまり悪そうだったので、


「ですね。気をつけましょうね。」


と言って別れました。



さて、彼女はなぜ僕に話しかけたのでしょう。


恐怖を誰かと分かち合いたかったのかなとも思いましたが、それにしてはそんなに怖がっている様子もなく、僕に助けを求めているわけでもなさそうでした。


だから、僕は確信しました。


彼女は実は蛇遣いで、僕に蛇を見せるために、そこで待ち構えていたのだと。


調べてみると、蛇の象徴するものとして次の一文を見つけました。


ー幸運や金運上昇、再生や変化の象徴とされる一方で、トラブルや危険、ストレスを暗示する場合もありますー


蛇の様子はご機嫌な感じだった。


今年の夏の小針俊哉には、何かあるのかもしれません。

 
 
 

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